|
ヴァリアント現代版、さっそくダウンロードさせて頂きました。
以前にもプレイしていたのですが、添付シナリオをざっと通してみて、 コメントしてみたいと思います。
まず、シナリオですが、以前のバージョンとは違い、きちんと現代風の 背景画像が追加されていた事が、非常に好感持てました。
私自身が思うに、カードワースの魅力は、背景画像に、実際のヨーロッパの 写真を使った事、そして、話がトントン拍子に進んでいってくれる事。
このふたつが相乗効果となって、プレイヤーがゲームを楽しむだけでなく、 背景の写真や音楽をのんびりと楽しめるような、気軽さ(今でいう癒し?)が 良かったのだと思いますが、今回のヴァリアント現代版も、ようやくそういった 本来のカードワースらしさを感じられるようになってきました。
お粗末ですが、前回のヴァージョンでは急ぎ足で作った感じがあって、 あまり持てなかったので、そこは良かったと思います。
...で、今後の改善点ですが、まず現代版の世界観を構築するために、 固有名詞を使ってますが、これはもう少しわかりやすいものでいいと思います。
経済特区柳雲寺は、今後のリューン的な扱いになるわけですから、もっと 簡単に、シナリオタイトルを「柳雲寺」とか、「城下町柳雲寺」とかにし、 プレイヤーの親近感を与えた方がいいです。
普通の町っぽくしといて、みたいな。
その方が遊ぶ方も、シナリオ作る方も楽しいはずです。
現代版だから、人殺す技能とか魔法を売る場所は、ちゃんと設定つけて、 整合性とらないとダメだろとか、そういうのはかえって難しくしない方が いいです。シナリオライターが世界観を広げていけなくなるし、プレイヤーも 窮屈に感じます。
現に、柳雲寺の技能、アイテムは、少し煩雑すぎます。
ワースプレイヤーの私でも、技能カードの効用を知るのに努力しないと いけないのは、あまり好ましいとは思いません。もっと、技能自体のシステムを 絞って、そこにプレイヤーがおもしろいと思うようなエッセンスを盛り込んで いった方が楽しいと思います。
たとえば、プレイヤーキャラの取る行動(=キーコード)は、
「鑑定」「開錠」「交渉」「情報収集」「観察」
だけに絞ってしまいます。
説得とか、脅迫とかも、「交渉」の範疇と考えます。
そうすると、だいたい技能の範囲が狭まって基本形がわかりやすいと プレイヤーも世界に入っていきやすくなります。複雑にするのはあとでも できる事ですし。
そして、最後に世界観ですが、現代版なら、探偵業者や新聞記者、ヤクザ、 ギャングとかだけでなく、たとえば、占い師、カウンセラー、セックスボラン ティアのような、最近流行の職業を(単語だけでいいから)チラつかせる とかすると、想像力が膨らみます(いずれも人の悩みを聞く仕事ですし、 探偵業と兼用してる人もいるかも知れません)。
さらに、「柳雲寺」なんですから、祈祷師や霊能者、とかが出てきてもいいと 思います。聖北教会の代わりとして、柳雲寺が尋ねてくる方に技能を教えて いるという設定もそれほどおかしくありませんし、「柳雲寺の大元は真言宗」 だから、他の町の寺でも同等の技能(回復系とか)は覚えられるとかしたら、 応用も利きますし、世界観も広がります。
...こうやって書いていて思ったのですが、ネタだけ出していけば、 現代ものはかなりおもしろい事ができると思います。私もなんか作ってみよう かな?
長文失礼しました。
PS:別世界もので、私が一番好感を持っていたのは、SADさん作のSFシナリオ 「未来予定図」です。あれは技能、セリフ、カード絵、背景写真の 使い方が、最小限ながらも世界観をきちんと伝えていたからです。
|